人類に残された生存圏は一辺が3200㎞の正方形の土地だ。その外側は有害物質が充満し、知性のない化け物どもが蠢き、数千年にわたり人類の進出を阻んでいる。

 日本人である加々良至誠は、そんな異世界で目を覚ます。地下深くの氷層にて至誠を発見し蘇生した吸血鬼の少女は「血」よりも「知」を求め、地球の知識に興味を示す。知識を対価に生活基盤を整え、日本に戻る術を探そうとする至誠だったが、この狭い世界でも人々は争い、その戦禍に巻き込まれていく。

 与えられた力《チート》も魔法や鬼道の適正もない至誠は、己の頭脳と精神力、仲間の力を頼りに、この狭く閉ざされた終末世界を生きていく。
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